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新聞の投稿欄の先に進む試み


新聞の投書欄の先に進む試み - 実践編・第一部 -
 新聞の投書欄の先に進む試み 
    〜実践編
・第一部〜


目次 

−序にかえて−
いかにして他者や異文化を理解するか

【偏見を超えるためのコミュニケーションツール
【最上のコミュニケーションの条件としての環境設定こそは急務】
【自由個人度指数(LIQ)を高めてゆくイベントを年中無休で開催しているサイト】
【生命尊重第一主義の日本の天命】
【黙しては祈り、必要あらば勇気をもって発言する】
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  −序にかえて−
いかにして他者や異文化を理解するか
 人種、国家、民族、宗教、政治体制、生活習慣などが異なる人間どうしがいかに相互理解を深めてゆくかというテーマは、世界平和にとっての今後の最重要課題でもある。
 2年9カ月前、セルビア人によるアルバニア人への迫害(民族浄化)にたいし、アメリカを中心とするNATO軍が、「人道的」空爆と称してユーゴスラビアを空爆した。そのとき首都ベオグラードの国営放送局は、ミロシェビッチ大統領が利用する宣伝手段と目されてピンポイント爆撃を受け、非戦闘員の若い命が奪われた。25歳の息子を失った遺族は、欧州人権裁判所に非戦闘員の命を犠牲にする軍事行動の国際法違反を理由にNATO加盟国を訴えるも、人権条約に署名していないユーゴスラビアは管轄下にないということを理由に却下されてしまう。また。100万人のアルバニア人難民がコソボに戻った今でもセルビア人への報復は絶えないという。アメリカ国防総省は、あのときの空爆は正当なものだとしている。
(参考媒体;02,1,12付朝日新聞朝刊一面・連載囲い記事)
 セルビア人、アルバニア人、NATO軍、米国防総省。それぞれの「正当性」がある。そして、立場や主張はさまざまに異なっていても、人の命が奪われ、建物が破壊されるという事実は一つである。そして殺戮、殺傷、悲惨という事実の前にはどんな「正当性」も「愚かしくまた不合理」に見える。

 もし、生まれた国や育った環境によって、異なる国や民族や宗教にたいする見方が条件づけられ、しかもそれが偏見に満ちたものだったとしたら、それは魂の自由と人生の可能性を著しく拘束することになろう。親が偏見をもっている環境のもとで育った子供、偏った教育しか行なわない学校で学んだ子供が、大人になればどういうことになるか。比較的自由な民主国家日本で、こうした制約を乗り越えて正しい理解に近づくためには、なにが有効なのだろうか?
 たとえば、昨年の米国の同時多発テロと報復戦争について、なぜあのような惨劇が起こったのか、そしてそこからどういうことを学び、これからどうしたらいいのか、という問題について、日本国民が正確かつ深い理解をもつ場を設けることは極めて重要なことであろう。
 マスコミが報道する内容を受け取って漠然としたイメージをいだくのみでさしたる意見ももたない。他の国々の人と話し合っても、感じていることや考えていることを発表できない。これでは、【個人としてどう関わるか】という態度を問われても、なんら積極的な態度決定もできないという、教育水準の高さにもかかわらず、恥ずかしい姿を国際社会のなかでさらさなくてはならなくなる。
 ところで、異なる歴史的背景や文化的背景を理解し、他国や他の宗教宗派と仲良くしてゆくということは、国家間、民族間、宗教間だけの問題でなく、同じ日本人どうしでも必要なことではないのか。

       
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【偏見を超えるためのコミュニケーションツール

 職業や立場や世代や階層や所属する集団や文化圏の違いによって、人間相互の無理解と偏見が生じたり、そこから対立や敵対や不信感が起きてくる。それらの壁を破るためにぜひ必要なのが、【正しい情報の獲得とコミュニケーション】である。この二つは【車の両輪】として関係づけられる。相手について間違った情報しかもっていなければ、そのときは直接相手とコミュニケーションするしかない。コミュニケーションによって歪んだイメージは是正されるかもしれない。また、情報を集めることによって、相手を理解しやすくなり、その結果、【良好なコミュニケーション】がはかれるかもしれない。
 いくら相手のことを一方的に知っても、個別的なケースに即して話し合いができなければ、真の理解には到達しえない。話し合いも常には調和的な結果にはならないため、どうしても相手の背景や歴史を知るということが助けになってこざるをえない。【問答式の対話】などは、偏見や誤解や無理解を解決して深い理解に近づくための最善のコミュニケーションの一つだ。しかし、それにはそれなりの条件が必要だ。

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【最上のコミュニケーションの条件としての環境設定こそは急務】

 では、今日の日本において、そういう機会をどこに求めたらいいのか、となると、これがなかなか見つからない。本当ならば、隣りにいる人どうし、国際社会で起きていること、国内で起きていることに関して、照れることもなく、周囲に憚ることもなく、のびのびと自由に意見を述べ合い、しかも互いの意見を尊重し合い、実りある話し合いが可能であればいちばんいいのである。そんな社会こそは、【一人一人の個人の自由が保証されている社会】といえる。
 【マスコミが流す情報とは異なる双方向的な情報交換と意見交換を行なうことが可能な環境】を、家庭も学校も職場も提供できるようになれば、理想的といえる。それが完全に実現すれば、これにサービスとして市場価値を与えることも不可能ではないくらいだ。
 それくらい社会的インフラとして、こういうシステムが不足しているということだ。この社会のどこかに最上のコミュニケーションを可能にする環境を設ける必要がある。これはコミュニティの再生とか自然のなかで暮らすという話とはまた別だ。
 あくまでインターネットというツールを使って、どこまでやれるかという挑戦なのである。
 それをザ・プラネットマガジン[WOMBAT]がやろうというわけである。
 最初はごく自然に話し合いながら、やがてそこに質の高い美意識や良識を醸成し、議論といってもバトルとか単なるがなりあいではない、率直に忌憚のない意見を述べ合いつつもやがては静かで和やかで美しくホッとするような日本人ならではのしかたで、21世紀新生地球社会におけるコミュニケーションの鑑(かがみ)のような存在になることを目指すのである
 職業上の困難でも親子間の葛藤でも夫婦間暴力でも子育ての悩みでも学校の問題でも、、ひとたびその環境に入れば、クリアになってくる。同じような境遇にある者どうしこのシステムに沿って、有益な情報交換なり、意見交換なり、自己表現なりができる。教えたり教えられたり、気づかせたり気づかせられたり。そこで個人的社会的困難を通じて、成長してゆく場ということになる。

                                         

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【自由個人度指数(LIQ)を高めてゆくイベントを年中無休で開催しているサイト】
 新聞の投書欄に掲載された意見や時の話題をめぐる話し合いの場をネット上に設ける。このサイトのねらいは、【個の時代に適応してゆけるように一人一人の自立性を磨いてゆくことをサポートする】ことだ。
 個人が経済的にだけでなく、精神的にも自立していること。個人としての責任ある態度決定をもとに意見を述べることがどの程度できるのかということ。
 これを測る物差しとして私が提唱するのが、《自由個人度指数(LIQ)》である。
 ここでくれぐれも誤解のないようにお願いしたいのは、なにも西洋的な強い自我による主張のできる人間像を理想としているのではないということである。
 心理学の一研究分野「アサーショントレーニング」では、アサーション(自己表現)に関する三つの分類がある。この相違の根底には、もちろん潜在意識でどんな自己概念を培っているかということがある。

1.非主張的態度  2.攻撃的態度  3.アサーティブな態度

1.自分はOKでないが、相手はOK  2.自分はOKだが、相手はOKでない  3.自分も相手もOK

 1は、自分の気持ちが伝えられず人を避け、自分で自分を踏みにじる。2は、相手を踏みにじる。3は自分も相手も大切にし、自分に正直になり素直に自己表現しつつ相手のことも配慮し、互いに歩み寄る。
 日本人のお得意な態度は、1 だった。すべての国々が 2 の態度を貫けば、この地球はたちまち第3次
世界大戦をひきおこし、核爆発によって滅んでしまうにちがいない。そこで日本の可能性であるけれど、
日本人が相手本位のあまり、曖昧と見なされがちな従来の段階から、非主張的でも攻撃的でもない、これらの良い面のみを統合した第3の「アサーティブな態度」へと進化向上すること。
 日本人の持ち前の状況判断能力つまり相手の感情や心の動きを繊細な情緒的感受性と鋭敏な直観をもって把握する能力を発揮することで、【異質な国や文化や国民との調和】をはかるとともに、明らかに「法則」に反する行ないについては、【峻厳なる愛をもってこれを諌めるべく正しい主張をしてゆく】という毅然たる態度で臨む。

 ここで「法則」といったのは他でもない、「宇宙生命の法則」であり、そこから「生命尊重の態度」が出てくる。そして《自由個人度指数(LIQ)》の基準とは、主義主張の違いゆえに対立したり憎んだりすることのない態度、相手に打ち勝つことではなく、互いの叡智を寄せ集めより素晴らしいものを創造せんとし、
すべての立場を認めつつ、それぞれの内部に光る生命そのものを愛してゆく気宇壮大な態度である。

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【生命尊重第一主義の日本の天命】
 どんなに経済大国や科学技術立国を誇ったところで、国民一人一人の人間性が誇れなくてはしょうがない。私が日本人に期待するのは、【生命尊重第一主義】である。これが完全世界平和に導いてゆく天命を伝統的に有している日本人の在意識に眠る資質だと思う。
 アメリカ合衆国の「我善し」の態度と、単純な善悪ニ元論を拠り所にした自分勝手な論理、そして「正義」のためには人命の犠牲をなんとも思わない政策。これに比べれば、少なくても原爆によって少なからず目を覚まされた戦後の日本は、余程、理性的であり、また温順であるといってよいだろう。
 軍産複合体、国際金融財閥、ユダヤのワンワールド主義者などの呼び方で伝えられている、これら「自分たちさえよければいい」という考え方をもった人たちが、あの湾岸戦争の際にも暗躍して、武器をイラクに渡し両国に戦争をけしかけ、サダム・フセインを悪役に仕立て上げた、という情報を知っている人は、我が国でも少なくない。(代表的な情報源としては国際政治評論家中丸薫氏の『日本が闇の権力に支配される日は近い』文芸社刊などの一連の著作を参照されたい)しかも彼らがイラクに供給した生物化学兵器が使用された湾岸戦争では、イラク兵士の遺体処理に当たったアメリカ兵士の多くが帰還後に罹患したり亡くなったりし、その被害は家族にも及び、多数の奇形児も生まれている。細菌兵器対策として行うワクチンを拒否できない立場の兵士は、反応、症状、新薬の追試験も含めて実験対象にされてきた。ベトナム戦争でもアメリカの復員兵は枯葉剤オレンジ使用による悲惨な目に遭っているし、核実験でもアメリカは自国兵士を犠牲にしている。「国家が国民を守る」などという期待が幻想にすぎないことになる。
 【生命尊重第一主義】は日本人が「水に流す」ことのできるメンタリティをもっていることと関係が深い。世界最初の被爆国である我が国が、アメリカを憎悪し恨み続ける国民感情をほとんどもたないできたことは、韓国、中国をはじめとするアジア諸国の人々の間でいまだに侵略戦争を行なった日本への恨みや不信感が根強いことや、パレスチナとイスラエルの間で歴史的な敵対が続き、「過去を忘れるな」という怨恨の感情が根深いこと比較すると、はっきりしてくる。
 こんなに平和を創造してゆく範を世界に示すのに向いている民族はない。これはもう日本人以外にない。完全世界平和を樹立するときに、ユダヤ人と日本人が大活躍するといわれているが、両者の資質は陰陽のようにまったく異なる。

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【黙しては祈り、必要あらば勇気をもって発言する】
 元来、日本は無理なく自然に他国の平和と天命の完うを祈れる稀有な国である。そのことに国民一人一人が目覚めてくると、世界各国の人々は、この美徳に習うことが、いちばん楽しく幸せな道だとわかってくる。日本人がいわば行動の範を示すことになるわけで、ここに行かないと、世界経済の舞台から敗退しそうになっており、中国とインドに追い抜かれるとさえいわれている日本がもはやなにも誇れなくなって、泣きを見るのは必定である。間違った愛国心の方向にではなく、個人個人のレベルでこの深い事実に目覚め、自覚の足りなさを補ってゆく必要がある。
 日本人は掛値なしに素晴らしい本質をもちながらそれにいまだ気づかないでいる。
 ところで、おひとよしで沈黙の味わいを知っており、優れた対人関係知性ももち、生活と環境への美意識も本来はもっているはずの日本人にとって、黙って祈ることは簡単なのであるが、そこに行く前にぜひともやっておかなくてはならないことが一つあるとしたら、それはなにか?
 それこそは、この[WOMBAT]で開こうとしている【新聞の投書欄をネットでの論議の場に】というイベントであり、それを公開するサイトをともにつくってゆくことなのである。
  そして、ここで学ぶべき最大の事柄とは、異なる価値観や感じ方、思考法をもった他者や、異文化を背景にもつ人々の話す言葉に熱心に耳を傾ける姿勢である。これは、相手に自分の内的真実を説得的に表現することが可能になるための前提でもある。相手にわかってもらうためには、まず相手をわかってあげられなくてはならないのだから。
 このサイトに来て参加する人々が、まさに《自由個人度指数(LIQ)》 を発揮し、伸ばしてゆく環境を得てくれるとすれば、このサイトは最低限の成功をおさめたことになる。さらに、そうして育った人々が、大新聞はじめとする従来のメディアが、権威的で一元的な情報価値への価値判断をしたり、有識者の意見を特別視すべきであるかのような錯覚を読者に与えがちな取り上げ方をしている状況を根底からひっくり返してゆくのに一役買えたなら、まさに大成功をおさめたことになる。

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